ファクタリングを取引先に内緒で行うための条件
ファクタリングは、ファクタリング会社を通して売上債権を売却して資金調達をする方法ですが、取引き先の承認が必要なファクタリングと、必要ない取引形態があります。
もちろん、取引先の承認が必要なファクタリングの場合は、隠すことは不可能です。
初めてファクタリングを行う場合は上記の取引の違いについて知っておきましょう。
取引先の承認が必要な取引⇒3社間取引
取引先にファクタリングを内緒にしたい場合は2社間取引を選択する必要があります。
では、2社間取引と3社間取引の違いやそれぞれのメリットデメリットも含めて詳しく紹介していきましょう。
2社間取引(取引先にファクタリングを秘密にできる)
2社間ファクタリングは、取引先の承認が必要なくファクタリング会社と利用者のみで行われるファクタリング取引になります。
2社間ファクタリングの主なメリットは3つです。
・最短即日~3日以内で現金化が可能
・手続きが比較的簡単
取引先に知られずにファクタリングが可能なので、ファクタリング会社も柔軟に選べますし、キャッシュフローの相談などもできるでしょう。
またファクタリングが必要な状況においては、「3日以内に現金が欲しい」など急を要するケースも多々あると思います。
2社間取引は手続きが簡略化できる分、入金スピードが早くなります。
一方でデメリットは以下の3つです。
・大手金融機関は2社間ファクタリングに参入していない
・自社の与信もある程度必要になる
2社間ファクタリングは、ファクタリング会社からすると3社間と比べてリスクの高い取引となります。
それが上記のようなデメリットに繋がっています。
しかし、手数料に関して言えば何度か継続して取引をすることで与信が上がり、10%以下に抑えられるケースもあります。
以上から、取引先に知られずになるべく早く現金化したい事業者に向いています。

3社間取引(取引先にファクタリングが内緒にできない)
3社間ファクタリングは、利用者とファクタリング会社、取引先で行われる取引です。
3社間ファクタリングのメリットは主に3つです。
・自社の与信はあまり関係ない
・メガバンクもサービスを提供しているので安心
3社間取引の一番の魅力はなんと言っても手数料の安さでしょう。
最安だと1.5%ほどの手数料でファクタリングが可能となります。
また、取引先の信用力が審査されるので自社の経営状況などはあまり関係ありません。
一方でデメリットは2つです。
・手続きが複雑で若干時間がかかる
現金化までの日数に関しては最短で2日~5日程度の日数はかかるでしょう。
3社間ファクタリングに関しては必ず取引先の同意が必要になるので、取引先に内緒でファクタリングを行いたい場合には向いていません。
とにかく手数料を安く抑えてファクタリングをしたい事業者に向いています。

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